【外壁塗装用語】ケレンって何ですか？

この記事でわかること

見積書や工事説明書に出てくる「ケレン」という言葉の意味と、作業の内容や必要性がわかります！

　外壁塗装の見積書や工事説明書を見てみると、項目に「ケレン」という言葉が記載されていることがあります。

見積もりしてもらったんだけど、いただいた見積書にある「ケレン」って何のことかしら？

今回は外壁塗装における専門用語、「ケレン」について解説したいと思います！

ケレンとは？

　ケレンとは、電気工具やヤスリを使って鉄部のサビ・汚れ・旧塗膜等を削り落とす作業のことを指します。

鉄部だけではなく、木部もケレンすることが多いです。

何となくイメージはついたけど、ケレンって何のためにするの？

汚れやサビを落として、下地と塗料の密着性を高めるためおこないます。

　汚れやサビが付いたまま塗装すると、塗装後すぐに剥がれてくる可能性が高いです。特に鉄部は塗料の密着性が低いので、しっかりとケレンする必要があります。

補足説明

「目粗し」という作業があります。目粗しとは、塗料の密着性を高めるために表面を傷つける作業のことです。目粗しはケレンに含まれます。

・ケレン…塗料が密着しやすいよう、汚れやサビを落とし、表面を傷つける。

・目粗し…汚れやサビなど劣化はないが、塗料が密着しやすいよう表面を傷つける。

　英語の「Ｃｌｅａｎ(クリーン)」が訛って「ケレン」になったと言われています（諸説あり）。つまりは塗装面をキレイにすることだと覚えてもらえれば思います。

業者さんからもらった見積書に「３種ケレン」って書いてたんだけど、これって何のこと？

　ケレンには種類があり、劣化の状況によってどのケレンをするか変わります。

名称	内容
１種ケレン	サビや塗膜をすべて除去する。※住宅塗装でやることはありません。
２種ケレン	サビや旧塗膜の劣化がかなり進行している場合におこなう。サビや旧塗膜はもちろん、サビてない塗膜もすべて除去する。※住宅塗装でやることはほとんどありません。
３種ケレン	スクレーパーやワイヤーブラシ等の手工具や、ディスクサンダー等の電動工具によるケレン。サビや劣化した塗膜におこなうケレンで、住宅塗装ではメインとなるケレン。
４種ケレン	劣化がほとんどない状態が良い場合のケレン。電動工具は使わず、研磨紙等で表面の粉化物や汚れを落とす。※細かく分類すると目粗しは４種ケレンに該当。

ケレンの種類と内容

お客様がここまで詳しく理解する必要はありません。

どちらかというと、我々業者側がしっかりと把握し、説明できなければならない内容です。

　上の表で１種と２種のケレンは住宅塗装でおこなうことはないと書いてますが、万が一戸建て住宅で２種ケレンが必要となった場合、メンテナンスが遅すぎたということになります。

工具の費用や手間がかかるため、ケレンは等級が上がるほど単価が高くなるのでご注意ください。

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　一般的な住宅塗装ではほとんどが３種ケレンですが、２種ケレンが必要となるまでメンテナンスをしなかった場合、ケレンの作業費だけでも２～３倍かかってしまいます！

建物のメンテナンスは劣化が進行する前におこなうのが大切です。

弊社もそうですが、ほとんどの業者が点検・見積もりを無料でおこなってますので、お早めの調査をおススメしています。