2022年12月中旬、長崎市西北町で開催された避難所運営訓練に参加させていただきました。
災害時に何か役に立てることはないだろうか?と考え何となく参加したのですが、地域にお住まいの方と仕事以外の場面で気兼ねなく触れ合うことで、様々な話を聞くことができました。
工事依頼をどこに連絡すればいいかわからない
地域の集まりに参加させていただいた際に、こんな声を聞きました。

さすがに庭のことはやってないって思って相談しなかった。

どの業者がいいか違いがわからない。
地域の方の声を直に聞いた広報部のジローは、会社の歴史が長くとも浸透しきっていないのだと痛感しました。
地域密着って何だろう?
それから数日間、ジローは悩みました。
「地域密着って何だろう?」と。
調べてみると、介護の分野ではしっかりと定められているようです。
「地域密着型サービス」とは、平成18年4月にできた介護保険サービスのひとつであり、高齢となり介護が必要な状態になった方が自宅や住み慣れた地域で暮らしていけるように、市町村や事業者が一体となって支援する介護サービスです。
https://caresul-kaigo.jp/column/articles/42/
しかし、塗装業界ではこのような規定は一切ありません。
インターネットにて「長崎 塗装 地域密着」と検索すると、弊社を含めたくさんの業者さんがヒットします。
では同業他社様は何をもって「地域密着型塗装店」としているのでしょうか?
「長崎 塗装 地域密着」で検索調査

「長崎 塗装 地域密着」というキーワードで検索すると、約920,000件ヒットしました。
もちろん920,000件すべてのページを見ることはできないので、とりあえず100件ほどのページを調査しました。次項は調査のまとめです。
何をもって「地域密着」としているか

① 長崎市内に(長年)居を構えている
長崎市に本社や事務所、営業所を構えている業者様が「地域密着」としている傾向が高いです。
② 営業エリアを長崎市付近に絞っている
営業範囲をむやみやたらと広げず、長崎市やその近辺に絞って営業している業者様が「地域密着」としている傾向が高いです。
③ 県内や市内の主要な施設やメジャーな施設の施工をおこなっている
公共施設(公共工事)や観光施設、誰もが知っているような商業施設や文化施設など、地域に根付いた建物の施工をおこなっている業者様も「地域密着」としているようです。
本当の地域密着
上述したの3つの項目も、地域密着であるためには確かに欠かせないことです。
長崎に居を構え、ある程度営業範囲を絞らないと動きが遅くなりますし、主要な施設などの施工をおこなうことも生活していく上で必要不可欠でしょう。
しかし、数多くの業者様が「地域密着」を謳っているにも関わらず、地域に住まう人々の悩みや問題は解決できていないのも事実です。

ジローさんから話を聞かされて、私も反省しました。
例えば、台風の時期に「火災保険が使える可能性があります!」「無料で点検に行きます!」と広告を出せば、地域の住民さんの悩みは解消するでしょうか?
弊社内で少し話し合ってみました。 ※ミーティング時の会話抜粋。

特に年配の人やったら、インターネットで調べたりするとが苦手な人とか、できん人も多かですもんね。

家ば1軒ずつ回るとは難しかけど、台風の来る前とか来た後に、「ご心配事やお悩み事があればご連絡ください!」みたいな紙ば回覧板に挟ませてもらって、回覧してもらうとはどがんかな?

でもそれだと宣伝っぽくならんですかね?

宣伝っぽくならんごと、ほんとにこの(事務所の)近くの地域の回覧板だけに挟ませてもらうとか、内容も宣伝に寄りすぎんごと注意せんばやろうね!
押しつけがましく、宣伝色を出しすぎず、それでいて地域の人にしっかり伝わるような対策を取るのは本当に難しいと思います。
中村塗装の取り組み

地域の方との連携が取りやすいように、弊社では地域の催しに参加させてもらう機会を増やそうと考えています。
もちろん日々の施工や業務があるので頻繁な参加は難しいですが、時間が許す範囲で参加させていただいてます。












地域の行事やイベントに参加することで、様々な方と交流することができ、その中で皆様のお困り事やお悩み事をお聞きすることもできます。
まとめ

普段付き合いがないのに、有事の際だけお声掛けするのは「地域貢献」や「地域共生」ではなく、「営業」になると考えました。

2022年の西北まつりでのメダカすくいの出店、忙しかったですが地域の人と交流するとても良い機会になりました。
地域密着の塗装店としてお仕事させていただくからには、もっと積極的に地域との関わりを持っていこうと思います!
各企業様によって様々な考えや様々な関わり方があると思いますが、以上が今回中村塗装が出した結論です。
2021年と2022年には西北小学校様に図書の寄贈をさせていただきましたが、図書の寄贈を決定する前に校長先生や教頭先生にお話をうかがい、本当に子ども達のためになることは何かを考えました。
「コロナ禍でお家時間が増えたから、図書の貸し出しが増えている」
現場のリアルな声を聞き、図書を寄贈させてもらうことを決定し、寄贈する図書も司書さんを中心に先生方に選んでいただきました。

外壁塗装についても同じだと思います。
私達は「梅雨や台風の時期は雨漏りの相談が増える!」と思っていますが、実は冬に積もった雪が解けて雨漏りになり、悩んでいる方もいるかもしれません。
季節や突発的な災害、イベントに応じて注意喚起をしていくことも大切なことですが、同時に地域の方のニーズに合った対応をしていきたいと考えます。
長崎県そして長崎市の皆様、どうか私達に生の声をお聞かせください!
最短即日でお話をお伺いに参ります!
台風の後に雨漏りが気になったんだけど、どこに連絡すればいいかわからなかった。