【地域差があります】長崎の外壁塗装の特徴

 皆様は外壁塗装や屋根塗装に地域差があることをご存知ですか?

『坂の街』や『雨の街』という異名を取る長崎県の、外壁塗装の特徴や外壁塗装事情について解説します!

この記事でわかること

・外壁塗装の地域差

・長崎県における外壁塗装の特徴

なぜ長崎には坂が多いのか?

 この問いに関する答えは、「平地が極端に少ない」からです。

少し調べてみたところ、現在の長崎市内の平地は、ほとんど埋め立てによって造られた平地であることがわかりました。

平地が少ないので埋め立てをおこなうのですが、人口増加なども相まってそれでも平地が足りないため、平野部ではない場所に暮らす人が出てきました。

そのため、どうしても坂や階段が必要になり、「坂の街」となったようです。

坂が多いとどうなるの?

統括部長 原田

担ぎ』と呼ばれる作業が増えます。

 平地や開発された場所にある住宅街では、個々のお宅に駐車スペースがあったり、一時駐車できるスペースがあるため、トラックなどの工事用車両を横づけでき、スムーズに作業ができます。

しかし家の前や近くまで車が入らない坂の中腹にあるお宅の場合、離れた場所にトラックを停め足場材や材料を担いで運搬することになります。

これが『担ぎ』と呼ばれる所以で、運送業や引っ越し業にも見られるものです。

弊社で実際に「担ぎ」で歩いた道(長崎市)

 担ぎの作業を伴う場合、小運搬費という項目で運搬費が計上されることがあります。

特に足場の設置・解体時には数十㎏の足場材を担いで何往復もする必要があるため、どうしても削減できない人件費です。

車を横づけできる場所ならば発生しない、もしくは少額で済む小運搬費ですが、車が入らず駐車場からも遠いお宅だと発生してしまう、必要経費なのです。

統括部長 原田

小運搬費は駐車場所から運搬場所への距離や運搬数量により異なります!

 小運搬費は長崎に限らず全国各地で共通の概念ですが、坂が多い長崎では特に多い事案なので紹介させていただきました。

見積書にいきなり小運搬費という項目が出てきては疑問に思う方も多いでしょうが、上で解説したような費用になります。

必要経費ではありますが、疑問に感じた際は金額の根拠などを遠慮なく尋ねましょう。

雨が多い長崎

統括部長 原田

雨は酸性ですので、雨の日数や降雨量が多いと徐々に外壁や屋根が蝕まれていきます

 長崎県で雨が多い理由は気象について詳しく解説しないとならないため割愛させていただきます。

最初に解説したように、雨は酸性なので塗料やコンクリート成分を長い時間かけてジワジワと浸食し、劣化させます

コンクリートですら浸食してしまうので、一般住宅に使用されるモルタル壁や窯業系サイディングのような外壁素材も、もちろん酸性雨には弱いのです。

そのため、雨が多い地域では必然的に酸性雨にさらされる回数が多くなり、劣化が早くなってしまいます。

統括部長 原田

また、雨が多いと工期が長くなってしまいます

 塗装する箇所によりますが、基本的に雨が降っていると塗装工事はおこなえません。

また、深夜から朝方にかけて雨が降って外壁や屋根が濡れている場合、たとえ朝晴れていても完全に乾くまでは塗装をすることができません。

業者が足場材をリースして足場を立てた場合、工期が長いほどリース代がかかるので、割高な工事になる可能性があります。

※ 塗装作業については、実際に現場に入って作業した回数(人工)によるので、工期の長短での工事費変動はありません(追加工事が発生した場合を除く)。

海が多い長崎

 長崎は周りを海に囲まれており、海岸線の総延長は約4,195kmで全国2位です。

その分、海に面した建物が多い県でもあるのです。

統括部長 原田

海の近くにお住まいの方は、少なからず塩害の影響を受けてしまいます。

建物が塩分を含む潮風や飛沫を浴びると、金属部分のサビの進行が早くなり、外壁や屋根の塗装が剥がれやすくなったります。これが外壁塗装における塩害です。

コンクリート造の建物でも塩分はジワジワと内部に浸透していきますので、内部で腐食が進み、耐久性が低下していきます。

建物の塩害の対策として、例えば日本ペイント様では「耐塩害対策(仕様)」の解説がなされ、海沿いの建造物の塗装に推奨しています。

各メーカーで耐塩害塗料が開発・販売されていますので、特に塩害の被害が大きいお宅には業者から提案すべき工事内容となります。

まとめ

 いかがでしたか?

長崎県における外壁塗装の特徴、おわかりいただけましたでしょうか?

💡まとめ💡

・担ぎが発生する現場では工事費が少し割高になる!

・長崎は狭い道や坂が多いので、担ぎが発生しやすい!

・雨や塩害にも注意が必要!

今回は長崎についてピックアップしましたが、他の都道府県でも様々な違いがあります。

例えば京都の景観条例区域ですと、街並みの景観保護のため塗装色のベースは茶色となっており、看板の設置が禁止・制限されていたりします。

統括部長 原田

京都のマクドナルドの看板に茶色のものがある、というのが有名な例ですね!

また、一般的な塗料は5℃以下の気温だとうまく塗膜形成ができないため、気温が低い日の塗装ができないと言われています。

しかし東北地方のような寒い地域では凍害が起こるので、外壁塗装は欠かせません。

そこで各メーカー様が耐寒の専用塗料を開発・販売しており、5℃を下回る日が続くような地域でも安定して塗装工事ができるようになっています(※降雪時を除く)。

統括部長 原田

外壁塗装をおこなうには、地域的な特徴や対策をしっかり把握していないと、最適な提案ができず施工不良を起こす原因になってしまいます。

外壁塗装で失敗をしたくない、あなた!

まずは中村塗装に相談してみませんか?

お客様のご要望をしっかり反映し、家の構造や素材、状態、地域性にあった最適なご提案をさせていただきます!