【屋根の工事の種類】屋根の葺き替えについて知りましょう!

前回のコラムで「屋根の種類」について解説しました。

前回のコラムをお読みでない方はお先にこちらをご覧ください↓

 屋根には様々な種類と特徴があることがお分かりいただけたかと思いますが、その屋根の種類によって、適した工法と適さない工法があります。

そこで今回は「屋根の工事の種類」をテーマに、特に「葺き替え工事」について解説していきたいと思います!

代表的な3つの屋根工事

 屋根の工事について、代表的な3つの工事を紹介していきます。

屋根塗装工事

 屋根材の防水機能が低下していたり、塗料が色褪せたり剥がれたりして自然環境下で浮けるダメージが大きい場合、塗装工事によるメンテナンスが必要となります。

屋根の塗装工事は他の工法より安価ですが、比較的劣化が少ない場合に有効的です。

 工事の内容    足場を組み、高圧洗浄でキレイに洗浄し、屋根専用の塗料で塗装をします。遮熱効果が高い塗料や耐候性に特化した塗料があるので、用途やお客様のご要望に合わせた塗料を選びます。
主な工程・足場組立
 ↓
・高圧洗浄
 ↓
・下地処理
 ↓
・下塗り
 ↓
・中塗り
 ↓
・上塗り
 ↓
・足場解体
※3回塗りの場合。
メンテナンス
時期
約10~15年
※ 5年に1回を目安に点検だけでもおこなうのがおススメです。
※ 塗料のグレードで耐用年数は変わります。
工事期間約2週間
※ 天候により増減します。
※ 必ず乾燥時間が必要になるので、工期が極端に短い場合は注意が必要です。
工事費相場30万円~
※ 足場代含む。
※ 屋根の塗装のみ(外壁含まず)。
※ 塗料のグレードや施工面積によって大きく異なります。
※ 極端に安いお見積もりにはご注意ください。
統括部長 原田

屋根塗装は塗装工事の中で1番トラブルが多い箇所なのでご注意ください!

 特にスレート屋根でのトラブルが多く、施工業者の知識不足手抜き工事による不具合が多発しています。

なぜトラブルが多いのでしょうか?

以下の説明図をご覧ください。

統括部長 原田

業者や施工する職人がこのことを知らなかったり、あえて対策を取らずに工事を進める悪徳業者もいるのでご注意ください。

 スレート屋根に塗装をする場合、「縁切り」という工程が必要になります。

縁切りとは、塗料で埋まってしまった隙間にヘラで切れ目を入れたり、タスペーサーという道具を挟み込んで隙間を確保する対策です。

実際のタスペーサー挿入状況

 劣化が極端に進行する前なら1番コスパが良い工法なので、知識や技術のある信頼できる業者を見つけることができれば、こちらの工法がおススメです。

カバー工法(重ね葺き工事)

 既存の屋根材の上に新しく屋根材を重ねる(カバーする)工法で、今後のメンテナンスの手間や費用を抑えたい時や、やや劣化が進んでいる屋根などに用いられます。

塗装工事よりは高額になりますが、既存の屋根材の撤去が必要ないので、次項の葺き替えよりは費用が安くなります。

 工事の内容    既存の屋根材の撤去はおこなわず、その上に新しく重ねるように取り付けていきます。
主な工程・足場組立
 ↓
・高圧洗浄
 ↓
・屋根材を取り付けるための下地の設置
 ↓
・防水シート(ルーフィング)を敷設
 ↓
・新しい屋根材の設置
 ↓
・足場解体
メンテナンス
時期
20年前後
工事期間約1週間
※ 防水シートを敷設するまでは晴れが連続する日を選びます。
※ 防水シート敷設後は多少の雨なら問題なく作業が可能です。
工事費相場80万円~
※ 足場代含む。
※ 選ぶ屋根材や施工面積によって大きく異なります。
※ 極端に安いお見積もりにはご注意ください。
統括部長 原田

既存屋根の防水シートや野地板(屋根の下地板)がすでにカビたり腐食したりしている場合は、カバー工法はおススメできません。

新しい屋根材で上からフタをしてしまう形になるので、余計にカビや腐食の進行を早めてしまいます。

また、既存の屋根材の上に新しい屋根材を設置するため、全体の重量が増し、耐震性は低下してしまうので注意が必要です。

葺き替え工事

 築年数が長く屋根材が古い場合や、劣化が激しいスレート屋根の場合に必要となる工事です。

既存の屋根材、防水シート(ルーフィング)、野地板をすべて撤去し新しいものに取り替えるため、工事費はかなり高額になります。

しかし言わば屋根を新設することになるので、耐久性は格段に向上し、今後のメンテナンスの手間や費用を大幅に抑えることが可能です。

 工事の内容    既存の屋根材、防水シート(ルーフィング)、野地板を全撤去し、新しい屋根材、防水シート、野地板に張り替え。
主な工程・足場組立
 ↓
・棟板金剥がし
※ 棟板金…屋根の頂点にある板金。雨の浸入を防ぎ、屋根材を固定する役割がある。
 ↓
・既存の屋根材を剥がす
 ↓
・防水シート(ルーフィング)を剥がす
 ↓
・野地板を剥がす
 ↓
・新しい野地板を敷設する
 ↓
・新しい防水シートを敷設する
 ↓
・新しい屋根材を敷設する
 ↓
・新しい棟板金を設置する
 ↓
・足場解体
メンテナンス
時期
20年前後
工事期間約1週間
※ 防水シートを敷設するまでは晴れが連続する日を選びます。
※ カバー工法よりも晴れが求められる工程が多いです。
工事費相場80万円~
※ 足場代含む。
※ 選ぶ屋根材や施工面積によって大きく異なります。
※ 極端に安いお見積もりにはご注意ください。
統括部長 原田

「あれ? カバー工法と同じぐらいの金額じゃない!?」

と思った方もいらっしゃると思いますが、葺き替えはカバー工法以上に価格がピンキリなんです!

 葺き替え工法の場合、屋根の下地から一新することがほとんどなので、たとえば「瓦屋根→スレート屋根」「スレート屋根→ガルバリウム鋼板屋根」というリフォームができます。

ですので選べる屋根材の幅が一気に広がり、選ぶ屋根材によって価格が大きく異なってきます。

葺き替え工事の中でも、防水シートと野地板は無事だったので屋根材だけ葺き替える、ということもありますので、その場合は全撤去よりも安価で済みます。

統括部長 原田

私もいろいろな経験を積ませてもらっていますが、いまだに屋根に関する工事は難しく、特に慎重に対応しています。

葺き替え工事 メリット・デメリットを詳しく

 葺き替え工事は特に工事費が高くなってしまう工事なので、メリットとデメリットを詳しく解説しながらまとめてみます。

メリット

・家の寿命が延びる

屋根材だけではなく下地からすべて取り替えるので、屋根が新設され耐久性が向上し、家全体の寿命を延ばしてくれます。

・メンテナンスの手間と費用の軽減

一度工事をしてしまえば、真新しい屋根になるのでメンテナンスの手間が少なくなります。定期的に点検をし、水を流して汚れを落としておけば、さほど劣化することなく家を守ってくれるでしょう。

メンテナンスが必要になった時も、軽微な補修で済むことが多いので長い目で見ればメンテナンス費用も抑えることができます。 ※ あくまで定期的な点検をしている場合。

・耐震性が向上する

葺き替えに際して、軽い屋根材に交換することで建物の耐震性が向上します。例えば瓦屋根は、メンテナンスがほぼ必要ないというメリットがありますが、重量があり耐震性が低いです。

これを軽量なスレート屋根に葺き替えることで、全体の重量を減らし耐震性を向上させることが可能となります。地震大国日本にはありがたい効果です!

・家のイメージをガラリと変えることができる

屋根は建物の外観の大部分を占めているので、屋根材を葺き替えることでイメージをガラリと変えることができます。

スレート屋根をガルバリウム鋼板に替えて高級感を演出したり、逆にカラーバリエーションが豊富なスレート屋根に替えて好きな色にするなど、あなた好みの家をつくることが可能です。

デメリット

・工費費用が高い

屋根材を全て取り換えるので、塗装工事やカバー工法による工事より材料費が高く、廃棄する旧屋根材の処分費も必要となるので、どうしても高額になります。

・希望する日に工事ができない可能性がある

新しい防水シートを敷設するまでは基本的に晴れの日を選んで作業しないといけないので、工事時期によっては日を選ばないといけません。

雨が降り出しそうになったらビニールシートをかけて対応することも可能なので、天気が怪しい日でも工事は可能ですが湿気はこもりやすくなります。

・古い屋根材にはアスベスト(石綿)が含まれていることがある

1955年頃からアスベストを含む建材が使用され始め、1960年代の高度成長期には特に多く使用されていました。2006年に石綿含有製品の製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止されるまでは広く使用されてきましたので、築16年以上の建物の建材にはアスベストが使用されている可能性があります

アスベストを含む建物の工事には特別な資格と工程が必要になり、適切な処分方法を取らないといけないため、他の工事以上に安全面管理面に配慮しなければいけません。また、アスベスト対策のために費用もやや上乗せされます。

まとめ

屋根材と劣化状況によって工法が変わる

 今回はこれを覚えてください!

それぞれの工法に一長一短がありますが、お客様のお宅の屋根の状況によってはご希望の工事をお勧めできないこともあります

統括部長 原田

屋根材自体は塗装工事が可能なのに、あまりにも劣化が進みすぎていて塗装工事だけでは防げないということも実際にありました。

 今回はあまり触れなかった瓦屋根についてですが、使用されている瓦によってはすでに生産中止となっているものもあるので、瓦の葺き替えができず、別の屋根材での葺き替えを検討することになる可能性もあります。

瓦の種類によって塗装できるものと塗装できないものもあるので、こちらも注意が必要です。

統括部長 原田

工事をする・しないは別として、定期的な点検は本当にやっておくべきです!

 雨漏りの症状が実際に出てからの連絡では、手遅れだということも多々あります。

統括部長 原田

少し言い方が悪いかもしれませんが、お家や暮らしの安全を守るために、私達のような業者を上手く使ってください!(笑)

弊社もそうですが、大体の業者は見積もりや点検を無料でおこなっています。

点検してもらって何もなければ安心ですし、不具合があったとしても、工事をするかどうか、どんな工事をしたいかはお客様が決めることです!

統括部長 原田

強引に工事を勧めてくる業者や、契約を急かす業者には注意してくださいね!

屋根のことや雨漏りでお困りの方は、ぜひ中村塗装にご連絡ください。

お客様のご予定に合わせ、最短即日お伺いします!

毎年訪れる梅雨や台風を難なく乗り越えることができる、そんな住みよい家づくりのお手伝いをさせていただきます。

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